テッド・ウィリアムズに学ぶ投資

こんばんは、こばいんです。

先日聞いていた The Investors Podcast のエピソードのなかで面白い話がありました。

Andrew Sather氏を招いてバリュートラップについての議論が主な内容なのですが、そのなかで伝説的な野球選手である Ted Williams(テッド・ウィリアムズ)の名が挙がっており、彼のバッティングスタイルは投資にも繋がるという話です。

テッド・ウィリアムズとは

簡単にテッド・ウィリアムズをご紹介。

Ted Williams BBall Digest May 1949 raw.jpg

(出典:Wikipediaより)

テッド・ウィリアムズはアメリカのメジャーリーグ・ベースボール(MLB)、ボストン・レッドソックスで活躍した選手(外野手)です。

1918年8月30日生まれ、カリフォルニア州サンディエゴ出身の右投左打。

通算出塁率.482はメジャー歴代1位の記録となっており、また三冠王も2度獲得した稀有な存在です(MLBで三冠王を2度獲得した打者は他にロジャース・ホーンスビーのみ)。

おそらく一番有名なのがメジャーリーグ最後の4割打者として称される点で、これは1941年に打率.406を記録したところに由来しています。

あの日本が誇る安打製造機イチローが2004年に打率.372を自身の最高打率として記録しており、そこからも4割という壁の高さを感じさせられます(当時と比較して競技レベルが上がっている点を加味する必要があるかもしれませんが…)。

これらの輝かしい実績も相まってテッド・ウィリアムズは「打撃の神様」と称されています。

テッド・ウィリアムズのバッティング哲学

そんなテッド・ウィリアムズですが、ヒッティング技術はもちろんなのですが、その動体視力と記憶力も優れており、ストライクゾーンを7×11の77か所に分けて、現役時の通算打率をすべて記していたと言われています。

以下がそのイメージとなります。

(出典:Deadspin ”The Beautiful Infographics Of Ted Williams’s The Science Of Hitting”)

ストライクゾーンを3x3で分割するのはよくありますが、ここまで細分化したのは初めてお目にかかったと思います。

これを見て感じたことは「得意とする部分は限られる」ということです。

いかに打撃の神様と称されようと、苦手な部分はあるわけです(特に外角低め)。

そして、例のポッドキャスト内でテッド・ウィリアムズに言及した Andrew Sather 氏が以下のように語っていました(日本語は拙訳)。

Ted once said that he concentrated not on which balls to hit, but which balls not to hit. By calculating which areas of the strike zone were most likely to result in a base hit, Williams stopped swinging at pitches outside of this area. He become the best hitter in the game.

テッド・ウィリアムズはかつてこう言っていました「自分が集中するのは、どのボールを打つかということではなく、どのボールを打たないかということだ」。ストライクゾーンのなかでもどのエリアがヒットになりやすいかを計算することで、テッド・ウィリアムズはそこを外れるボールには手を出しませんでした。結果、彼は最高の打者になったわけです。

「得意な部分に集中して苦手な部分には手を出さない」、これは投資にも通ずるところがあるかと思います。

といっても私はプロのバッターなんて程遠いレベルでして、ひとまず素振りしまくって自分なりのバッティングスタイルを身につける必要がある段階でしょう。

野球のメタファーと言えば

そうですね、ウォーレン・バフェット氏です。

CNBCでテッド・ウィリアムズが著した「バッティングの科学(原題:The Science of Hitting)」に触れて次のように語っていたようです(日本語は拙訳)。

“If he waited for the pitch that was really in his sweet spot, he would bat .400. If he had to swing at something on the lower corner, he would probably bat .235.”

自身のスイートスポット(ヒットを打ちやすいところ)にボールが来るのを待っていれば、確かにテッド・ウィリアムズは4割の打率を残せるでしょう。ただ、もし(苦手とする)低めのボールを振らなければならなかったとしたら、おそらく打率.235ほどを記録していたかもしれないでしょう。

まさに上で述べたような内容ですね。

そこから投資につなげて次のように語っています(日本語は拙訳)。

The trick in investing is just to sit there and watch pitch after pitch go by and wait for the one right in your sweet spot. And if people are yelling, ‘Swing, you bum!,’ ignore them.

投資で大事なことは、一つひとつ放られるボールを観察して良い球が来るまでバットを振らずに待ち続けることです(投資にはアウトをコールするアンパイヤはいないのだから)。観客が、「振れ、バッター、振れ」と叫んでいても無視しなさい。

テッド・ウィリアムスが好球を待つように、成功する投資家は正しい価格の正しい株式を待ち構える必要があると説いているわけです。

最後に

「打撃の神様」と呼ばれるテッド・ウィリアムズのバッティングスタイルやその哲学を取り上げました。

バッティング技術もさることながら「得意な部分に集中して苦手な部分には手を出さない」という姿勢が大事だと学びました。

投資においてもバフェット氏が説くように、良いと思える投資対象を待つ根気強さが投資(特にバリュー投資)には求められるわけです。

(へっぽこな私は今の時点では打席に立てるよう素振りで鍛錬を積みたい所存です)

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