〈行動経済学〉スポットライト効果ーみんな気にしてないよ

こんばんは、こばいんです。

今回はスポットライト効果について取り扱います(行動経済学よりは心理学の分野かもしれませんが)。

伝えたいメッセージとしては、本人が周りに見られていると意識するほど、周りはほとんど見てていないよ、ということです。

やべっ、めちゃくちゃ恥ずかしい!

皆さんの中でも公衆の面前で恥ずかしい思いをしたことはないでしょうか。

大事なスピーチで噛んでしまったり、路上で盛大にコケたり、電車内で立ち寝しそうになってカクっとなったり、と他にもいろいろあるでしょう。

「一刻も早く立ち去りたい!」、「穴があったら入りたい」、さらには「(大げさかもですが)死にたい!」などと恥ずかしい気持ちでいっぱいになるかもしれません。

ですが、ご安心ください。

実のところ、本人が周りに見られていると意識するほど、周りはほとんど見てていません。

この現象は心理学でも取り上げられており、スポットライト効果として知られています。

スポットライト効果とは

スポットライト効果は心理学のなかで「他者からの自分自身の行為や外見の評価に対して持っている自己中心的なバイアス」と捉えられます。

おそらく昔からこのような考え方はあったかもしれませんが、これの裏付けとして、コーネル大学にてスポットライト効果に関する実験、その名もバリー・マニロウ(Barry Manilow)実験が行われました。

バリー・マニロウ(Barry Manilow)について

実験の説明に入る前に重要な要素であるバリー・マニロウ(Barry Manilow)に触れます。

「哀しみのマンディ」のヒット曲で知られるバリー・マニロウはアメリカ合衆国の歌手で、全世界で通算7,500万枚以上のセールスを記録している大物歌手です。フランク・シナトラやボブ・ディランなどをはじめとする多くの著名人から評価されている、そうです。

(引用:Amazon.co.jp)

最近ですと、ゲイであることを公表して長年のマネジャーと同性婚して話題を呼びました。

バリー・マニロウ、73歳にしてゲイであることを公に発表

といっても、かなり上の世代の方ですし、私は初めて氏のことを知りました。申し訳ございません。

Tシャツにプリントされているのは誰?

さて、実験に話を戻します。

被験者となる大学生に対して、「実験のためにこのTシャツを着て欲しい」とバリー・マニロウがプリントされたTシャツが渡されます。

ちょっと具体的なTシャツイメージがないのでわかりませんが、論文が2000年に発表されたことを考慮に入れれば、被験者となる大学生にとっては正直ビミョーという心境といったところでしょうか(マニロウ氏を貶めるつもりはさらさらございません)。

そして、Tシャツを着た被験者は他の参加者が待っている部屋に案内されるのですが、他の人は誰ひとりとしてバリー・マニロウTシャツは着ていません。

被験者の心境としては「え、このTシャツ来てるの俺だけかよ!うわー恥ずかしいわ、みんなから笑われてる気がする…」

そんなこんなで実験者が部屋に入ってきて被験者に対して実験の中止を告げます。

被験者としてはよくわからないまま実験が終わます。少なくともこれ以上バリー・マニロウTシャツを着なくていいんだという安堵の感情があったのは確かでしょう。

しかしながら、実際には「実験」は終わっていません。むしろ本番です。

Tシャツを来ていた大学生は、「先ほどの部屋にいた人の中で、あなたが来ていたバリー・マニロウTシャツに気づいた人は何人くらいいたと思いますか?」と実験者から尋ねられます。

同様に、部屋にいた参加者たちも、被験者となった大学生が来ていたTシャツにプリントされていた人物は誰だったかを尋ねられます。

例のバリー・マニロウTシャツを着ていた人は「きっと部屋にいた人の半分くらいは俺のTシャツにあったバリー・マニロウに気づいたに違いない」と予測したわけですが、参加者のうち実際に気づいたのはたったさらに半分の23%に過ぎなかったそうです。

この実験からわかる通り、ほとんどの人は周りを気にしていないわけです。

少し見方を変えれば人は自己中心的なわけです。

最後に

今回はスポットライト効果に関する考えを取り扱うにあたり、その効果を示す実験についてもご紹介しました。

(バリー・マニロウ氏にとっては不本意かもしれませんが、素晴らしい歌手であることにかわりはありません。私なんかはこのおかげで知ることができたわけで)

そして、伝えたいメッセージとしては、繰り返しになりますが、本人が周りに見られていると意識するほど、周りはほとんど見ていない、ということです。

周りの目を必要以上に気にしないで好きなことをやったもの勝ちですね(もちろん節度は守りましょう)。

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