パブライの最新インタビュー(2018年8月)

こんばんは、こばいんです。

最近まで記事に取り上げていました投資家モニッシュ・パブライの最新インタビューが公開されていたので、つまみ食いしたいと思います。

7億ドルほどのある資金のうち4億ドルは3つの株式に

パブライ氏は現在、極端なまでに資金をごく少数の銘柄へ集中させています。

7億ドルほどある彼のファンドのうち、4億ドルは以下の3つの株式に投入させていると語っていました。

  • Fiat Chrysler(FCAU)
  • Rain Industries(RAIN)
  • Sunteck(SRL)

なお、過去の記事で調べた結果と多少異なるのは、インド株式が含まれていなかったところに依るかと思います。

ググってみたところによると、DATAROMAよりFiat Chryslerへは2.5億ドルほど、そして、インドにおける投資状況はtrendlyneよりRain IndustriesならびにSunteckへほぼ同規模の投資をしていることがわかります。なお、ドルに無理やり換算すると9000万ドルずつとなります。

これらを合計すると4.3億ドルなので何となく辻褄は合います。

上記リストの最初にあるFiat Chryslerはグローバルに展開している自動車会社の一つであり、前回の記事でも触れています。

気になるのは残る2つの会社です。

Rain Industriesはカーボン・セメントなどの化学製品を生産する会社で、Sunteckはムンバイを本拠地とする不動産ディベロッパーのようです。

なお、日本から投資できるのは残念ながらFiat Chryslerのみのようです。

さて、上記3つの株式に共通することとしては非常に低いPER(株価収益率)です。

パブライ曰く、彼が購入したときのPERは1以下だったそうです。

もちろん他の観点も踏まえて保有するに至ったかと思いますが、当該銘柄はさまざまな理由で低評価を受けており、その結果として見られる本質的価値と株価の間の乖離を重要視していることが伺えます。

パクリ投資は良いこと

パブライはクローンという言葉を使っているので、パクリという言い方はもしかすると語弊があるのかもしれませんが、優れた投資家のポートフォリオを見て真似ることは価値があると語っています。

また、クローンすることは簡単なことかと思われがちですが、意外と難しいとのことです。

なぜかというと、人間のエゴが邪魔するわけです。これに関しては、Fiat Chryslerへの投資を例に取り上げています。

Fiat Chryslerへの投資を実行するまでパブライは同社を含め自動車業界を忌み嫌っていました。というのも、多額の設備投資や労組問題、変化する消費者の嗜好など、自動車業界全体が抱える問題が多くあるからです。

ですが、そんなパブライがFiat Chryslerの株式を保有することになったのは、彼の尊敬する2人の投資家が別の自動車会社であるGeneral Motors(GM)を保有していたからです。

この2人の投資家の名は挙げられておりませんが、おそらくウォーレン・バフェットとデイビッド・アインホーンでしょうか。

そこから自動車メーカーに興味を持ち、調べていくなかでFiat Chryslerへの投資へと至ったということです。

優れた投資家の行動を観察することで新たな観点を得られるという点でパクリ投資の良さを訴えいました。

現在は米国市場への興味は皆無に近い

学生時代にインドからアメリカに渡ったパブライにとって米国市場は常に彼にとっての興味の中心にあるものでした。

25年近くに及ぶ投資キャリアにおいて、その8割以上を米国市場に費やしてきたパブライですが、5年ほど前からその心境に変化が見られます。

パブライにとって米国市場での投資はどんどん難しいものになってきたと語っています。

というのも、以前は8000近くあった上場企業が3500と半分を下回っており、縮小している対象数に対して多くの投資家が群がっている状況では、彼の好みであるミスプライシングが気づかれやすくなっているというわけです。

そのような米国と比較するとインドはボラティリティが高く、彼が得意とするバリュー投資を実行しやすいという判断で上記に挙げたとおり、インド銘柄へ注力をしているようです。

最後に

モニッシュ・パブライの最新インタビューを掻い摘んでご紹介しました。

過去の記事でも彼の別のインタビューを紹介していますが、Fiat Chryslerへの投資判断は他のバリュー投資家からの影響が大きかった点は興味深かったです。

また、投資対象を米国からインドへと移しているわけですが、それをパクりたいと思っても日本からの投資はかなり制限されているようですので、実行できないのは歯がゆいところです。

別のインタビュー記事もまとめています。

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