モニッシュ・パブライ②~ウォーレン・バフェットとの65万ドル昼食会

こんばんは、こばいんです。

前回取り上げた「ダンドー」の著者であるモニッシュ・パブライについて引き続きフォーカスを充てます。

今回は、2007年に勝ち取ったバフェットとのチャリティ昼食会を中心とした内容です。

チャリティ昼食会に至るまで

前回触れたとおり、エンジニアから起業家を経て投資家となったモニッシュ・パブライですが、彼が投資をするにあたって大きな影響を受けたのがウォーレン・バフェットとそのパートナーであるチャーリー・マンガーでした。

彼らの投資手法を積極的に取り入れ、1999年にカリフォルニア州アーバインを拠点に設立されたパブライファンドは、7年半で年率 リターン が28.6%という好パフォーマンスを収めました。

そして、アメリカの経済誌フォーブスにバフェット信者の一人として紹介されるまでに認知され、2007年にそのバフェットと会食する権利を65万100ドルで落札しました(友人であるガイ・スピアとともに)。ちなみに、これが5回目の挑戦だったそうです。

(共同で落札したガイ・スピア側の記事もあります)

なお、この昼食会の権利は毎年6月に米国の大手ネットオークション「eBay(イーベイ)」が開催しているチャリティーオークションで売りに出されます。ちなみに、これまでの落札者と落札額のリストがありましたので、参考までに載せてみます。

(出典:Bloomberg)

65万ドル超という落札額は当時の最高額でしたが、その後も上昇を続け近年では300万ドルを超えると年もあります。想像がつきません。

なお、2003年の落札者であるデイビッド・アインホーン(David Einhorn)はグリーンライト・キャピタル(Greenlight Capital)のファンドマネジャーで、2008年の金融危機の発端となった米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻を事前に見抜き、同社に対して空売りを仕掛けて大きな投資成績を収めたことで知られています。

他にも、テッド・ウェシュラー(Ted Weschler)は2010、2011年と2年連続で落札しています。よっぽど、楽しかったのでしょうか。話には続きがあり、その翌年の2012年にバークシャー・ハサウェイに入社しており、将来的には同社の最高投資責任者になるのでは見られています。

バフェットとの昼食会

さて、本題に戻ります。

ようやく手にしたバフェットとの昼食会ですが、それに臨むにあたってパブライの心境は至ってシンプルなものでした。

My driver was that I had learnt so much from Warren that I felt an obligation to at least thank him.

意訳しますが、「ウォーレン・バフェットから多くのことを学んだから、感謝するしなければならない」という義務感のようなものが彼を駆り立てたようです。

昼食会は2008年6月25日にマンハッタンのステーキハウスであるスミス・アンド・ウォレンスキーで執り行われました。

ガイ・スピア夫婦とともに、モニッシュ・パブライは妻と2人の娘を連れてウォーレン・バフェットとついに昼食の席を共にしました。2人の娘は10,12歳ということで、隣に座っているお爺ちゃんがどんな人物かわかっていたかどうかは定かではありませんが、いずれにせよバフェットという偉人からレッスンを受けるという何とも贅沢な機会を得られたわけです。

会食は3時間に及んだそうですが、バフェットがこの機会を非常に重要視しており、できる限り彼らとの時間を過ごそうとしてくれたことにパブライは感謝しています。

カジュアルな会話に加え、さまざまな質疑応答があったようですが、なかでもパブライが感銘を受けたこととして、ウォーレン・バフェットにとって何が自身にとって重要であるかという価値観だと語っています。

別の言葉に置き換えると、内なるスコアカードと外なるスコアカードの話です。

(なお、スコアカードの話は今でこそバフェット公認の自伝「スノーボール」において言及があるためそれなりに知れ渡っているでしょうが、会食当時は出版されていませんでした)

2つのスコアカードは以下にあるとおり、価値基準を他者視点とするのか、自分視点とするのかという点で違いがあります。

  • 外なるスコアカード:まわりが持つ自分への価値基準
  • 内なるスコアカード:自分自身が持つ価値基準

そして、内なるスコアカードで納得がいけば、それが拠り所になるわけです。

バフェットはこの対比をわかりやすく次のような形で言い換えてくれています。

実際にはひどい恋人であるのに世間では世界一の恋人だと思われているのと、実際には最高の恋人であるのに世間ではひどい恋人だと思われているのでとでは、どちらがいいですか。

内なるスコアカード。なるほどと思わされる反面、自身がそれに従って生きることができてるのかと言われると正直なところ答えに窮してしまいます。まさに言うは易し行うは難し。

つけ加えですが、ほかにもバフェットとの会食でパブライは夫人と始めた慈善活動(ダクシャナ基金)についても、有益なアドバイスを得ることができたようです。

最後に

自身の偉大な師であるバフェットとの昼食会をメインにした記事でしたが、投資哲学を超えた人生観そのものをパブライはお手本にしているように感じられました。

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