「長期」運用を貫くことの難しさ

こんばんは、こばいんです。

本日のダイヤモンドオンラインに面白い記事がありました。

いきなり相場急落という試練に襲われても「長期」運用を貫いて本当に儲けられるのか?

内容について「確かにそうだなー」と共感するところがあり、さらに過去のエントリーに関連している部分も感じたので、記事にしてみました。

長期投資の難しさに加え、バッターボックスに立ち続けることの大切さが伝われば嬉しいです。

「長期・積立・分散」のうち一番難しいのは「長期」

記事の冒頭は次の文章で始まります。

2018年1月からの半年間は、個人投資家にとって試練のときでした。2月、1年ほど上昇基調を保ってきた株価が世界的に急落し、4月後半から5月にかけてじわじわと戻ってきました。年明けから「長期・積立・分散」の資産運用を始めた方の中には、「ずっとマイナス続きだ」とガッカリしている方も多いのではないでしょうか。

はい、私もそう思う1人です。

といっても、私が投資を始めたのは2016年(その頃はインデックス中心)で、いわゆるシーゲル流と呼ばれる米国株を中心とした配当再投資手法にフォーカスしていったのが2017年夏ころなので、上昇局面も経験している分、上記で描写されている人ほどのガッカリ感はないかもしれませんが。

我々の心は揺さぶられる

記事の著者がウェルスナビの代表ということもあり、「長期・積立・分散」が謳われているわけですが、そのなかでも「長期」が一番難しいと説かれています。

確かに、積立や分散はすぐにでも実行できるわけですが、長期というのは時間が必要です。

長期の難しさの背景として、長い時間軸のなかで我々の精神状態が行ったり来たりする点が挙げられています。記事のなかでも次のように表現されています。

つまり、元本付近でリターンが揺り動くと私たちの心もまた大きく揺さぶられ、元本から離れてくると心が落ち着くわけです。

このあたりは、プロスペクト理論に通ずるものがありますね。

ということで、例のグラフに再登場してもらいましょう。

上記グラフで表現されている価値曲線の接線を考えてみると、原点(黒点)まわりで接線の傾きが大きくなります。これが上で言うところの「元本付近でリターンが揺り動くと私たちの心もまた大きく揺さぶられる」ことを指しています。

逆に原点(黒点)から離れて利得もしくは損失が増える方向に進むと、価値曲線の接線の傾きは緩やかになり、これが「元本から離れてくると心が落ち着く」ことを示唆しています。

もう少し具体的な例として、元本100万円の投資を考えてみます。

100万円の元本から1万円得をした場合、リターンは1%ではありますが「投資してよかった!」と嬉しくなるでしょう(投資開始段階では特に)。逆に同額の元本100万円から1万円減ってしまうと、「損してしまった!始めるタイミングを見誤ったのか?他で儲けられる方法があったのでは?」など、ネガティブな感情が湧き上がってくるでしょう。まさに、「元本付近でリターンが揺り動くと私たちの心もまた大きく揺さぶられる」わけです。

反対に、リターンの規模が大きくなると、感情の揺れは小さくなっていきます。100万円の元本から110万円になったとしましょう。そこから1万円が増減した場合の喜びや失望は上記の状況と比べればそれほど大きくはなく、まさに「元本から離れてくると心が落ち着いた」心境にいるわけです。

投資は三振のない野球

これは、かのウォーレン・バフェット氏が発した投資に関する名言の一つです。

投資はストライクを1000回見逃しても三振にならない野球であり、バッターボックスに立ち続けることが何よりも大事であることを訴えています。とにかく我慢強くチャンスボールを待てればヒット、ホームランが打てます。

下のグラフは記事からの引用ですが、「長期・積立・分散」の資産運用を25年続けたシミュレーションにおける月次リターンの分布です。これによれば、リターンがプラスになった月は187ヵ月(約62%)、マイナスだった月は113ヵ月(約38%)と、プラスの月が全体の約6割を占めていました。

(出典:ダイヤモンドオンライン)

このシミュレーションを鵜呑みするのは危険かもしれませんが、何もせずに放っておいても、6割の確率でプラスのリターンが出ていたわけです。

もちろん「安く買って、高く売る」ことが出来れば上記シミュレーションより高いリターンを出せるかもしれませんが、ある種のセンスが問われたり、多くの時間を要するので、バッターボックスに立ち続けることが無難かもしれませんね。

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