人はものごとを継続しにくいらしい

こんばんは、こばいんです。

NewPicksに面白いトピックがありました。

なぜオンライン英会話は続かないのか。三日坊主のメカニズム

「どうやら、人はものごとを継続しにくいようにできているらしい」という点について、投資(特に長期投資)にも一部つながると考え、記事としました。

三日坊主のメカニズムと打ち克つ方法

英語コンサルティングプログラムであるPROGRIT(プログリット)のスポンサー記事として、オンライン英会話や禁煙、ダイエットが続かない仕組みやその対処法について、前半は経済学者の友野典男教授が行動経済学の観点から、そして後半はスポンサーであるPROGRITの運営母体GRIT社の社長である岡田祥吾氏が実務の観点から語っています。

友野教授の見解

人間の意志は弱い

記事の冒頭で友野教授は次のように人間の意思決定を描写しています。

人間は理性的な生き物だと思われていますが、その意思決定は理性よりも感情に左右されています。感情が大きくて力強い「象」だとすれば、理性はその上に乗った、小さくひ弱な「象使い」のようなもの。そのふたつが影響し合って、人の行動を決定しているのです。

(出典:NewsPicks)

人間はその進化の過程のなかで「目の前の快を求め不快を避ける」という感情の仕組みを作りあげ、その感情の働きが理性のそれを上回るようになっています。そうでなければ、短命に終わり、子孫を残すことができなかったというわけです。

そして、三日坊主というのは、将来的に手に入るものについて、やたらとその価値を割り引いて小さく見積もってしまう性質に起因するとのことです。

感情の行き先をコントロールする

以上を踏まえ、三日坊主とならないために友野教授は次のように説いています。

基本的に、人間の意志は弱い。象使い(理性)が英語力を身につけよう、ダイエットしようと計画しても、象(感情)の欲求には太刀打ちできません。その特性を知ったうえで、道(環境)を整え、感情の行き先をコントロールできるのが三日坊主で終わらない人です。

そして、像使いができることとして大きく次の2つを紹介しています。

  1. 感情を喚起するためには、具体的なイメージをつくる
  2. 人間の損失回避性を利用する
1点目については、感情的に快を感じるうえで有効です。例えば、ダイエットすることでお気に入りの水着を着てみなからちやほやされる、英語をうまく駆使することで仕事がうまくいってまわりから尊敬される、といったシーンを想起しながら自身の取組に励むということです。
2点目については、快に近づこうとするよりも不快を避ける欲求が強い人間の特性を踏まえてテクニックを駆使するというものです。自分で決意表明をすることで失敗して恥ずかしいや周りから嫌われたくないという感情を利用したり、記録やフィードバックを取ることでできなかったときの不快な感情を次に繋げる、といった方法が挙げられます。

岡田社長の見解ー三日坊主で終わらない3つの条件

岡田社長は英語学習が長続きしない背景やその対処法についてインタビュー形式で回答しています。氏曰く、何かを成し遂げようとするときに次の3つの条件すべてが「イエス」ではじめて成功するが、逆に一つでも「ノー」があると挫折に陥るということです。

  1. 人生のなかで優先順位が高いか
  2. 成し遂げるための方法に納得しているか
  3. 成長を実感できているか

1点目については、なぜ優先順位が高いのかを深堀することで、より具体的にどうして自分がそれを成し遂げたいか、それによって自分の人生にどのようなことが起きるかを想起することが大切と説かれています。このあたりは、友野教授の語る三日坊主対処法の一つと共通している点もありますね。

2点目については、何かを成し遂げるには相応の努力を伴うわけですが、その努力の方向性に納得感があるかどうかが重要であり、「本当にこのやり方でよいのか」という迷いが挫折につながっています。正解よりも納得感が重要ということでしょうか。

3点目については、自分が成長していることを感じるためには、成果を定量化し、見える化することが大切ですあり、それにより少しずつでも向上しているかどうかを観測し、そうでない場合も原因を分析して改善する手がかりになります。まあ、仕事でもよく言われる内容ですが、これが言うは易く行うは難しのところでもあります。

読んで思ったこと ー 投資についても当てはまる点が多い

記事の中では英会話やダイエットなどを具体例として挙げていましたが、この記事で説かれていることは投資(特に長期投資)にも当てはまる点が多々あるかと個人的には思います。

友野教授の見解から

「目の前の快を求め不快を避ける」

「目の前の快を求め不快を避ける」というのが人間のメカニズムであるという観点からすれば、お金に関しても次のように考えられないでしょうか。

まず、お金が貯まらないのは、(収入が厳しい場合もあるのかもしれませんが)不確かな将来〈不快〉のためにお金を使うより目の前の楽しいこと〈快〉に使いたくなるからでしょう。

そして、よく日本人の傾向として言われることですが、たとえお金が貯まったとしてもその多くは投資されるわけでなく、貯金として銀行口座に積みあがっていきます。バランスよく投資と貯金をすることが重要かと思いますが、これは投資のもたらすリターンよりも、そのリスク面〈不快〉を避け、確実で楽な貯金〈快〉に勤しむ方がよいという思いが働くからでしょう。

さらに、投資の世界でも、バリュー投資や配当再投資など時間をかけてじっくり実行する投資〈不快〉よりも、早く楽に儲けたい〈快〉という感情が勝る場合があると思います。もちろん投資スタイルや価値観の違いもありますし、グロース投資で短期間で非常に高いリターンを達成できる投資家もいると思いますが、やはりその数は限られたものでしょう。

自分の投資に当てはめて

感情に打ち勝つ方法の一つに具体的なイメージを作り上げることとあります。これは自分としては具体的になっておらず恥ずかしい限りですが、将来的に経済的自由を達成する、もう少し言えば「25年後にインカムゲインで生活できる水準を作り上げる」ことが今の考えです。

もう一つの方法として紹介されていた人間の損失回避の利用についてですが、記事にあるすべてを実行しているわけではないですが、記録を取ることでフィードバックしたり、本ブログもある意味宣言している場になっているでしょうか。

岡田社長の見解から

岡田社長が三日坊主とならない条件として挙げていた3つの観点について、自分の投資に当てはめて考えてみたいと思います。

人生のなかで優先順位が高いか

これは高いです(具体的な目標は上と重複するので割愛します)。

配当再投資をメインとしてので、投資を実行する頻度は多くはありませんが(月に1回程度)、書籍や各種ブログを読んだりすることで知識を蓄えるとともに、記録やフィードバックを通じて自身の投資スタイルを構築させている状況です。

成し遂げるための方法に納得しているか

これも納得しています(少なくとも今のところは)。

やはり初めてシーゲル博士の「株式投資の未来」を読んだときのインパクトは大きかったです。今でもたまに読み返したり、最近ではバフェット太郎氏の本も読みましたが、配当再投資(米国株メイン)は自身の投資スタイルのベースなのかなと思っています。

直近は保有銘柄の含み損も多々あり喜ばしい状況ではないかもしれませんが、まだ現在の方針で投資をはじめて1年も経っていないレベルですので、愚直に続けていきたいところです。

成長を実感できているか

これは、少々回答に窮します。

自身が投資家として成長しているかというと、それは開始時点に比べればいろいろと知識や考え方が身についたと思います。しかし、まだまだ学ぶことが多いので引き続き精進していきたいところです。

しかしながら、投資リターンについては含み損が大きく、あまり伸びていないのは実情です。ただし、単純に毎月入る配当を成長として捉えるならば、簡単に成長を実感できます(笑)。

ウォーレン・バフェット氏の見解から

記事とは関係ありませんが、かの偉大な投資家であるウォーレン・バフェット氏の次の言葉も長期投資の難しさを謳っています。

ゆっくり金持ちになりたい人なんていないよ

その言葉の背後には、上記で述べた人間の特性を見極めたうえでの見解も入っているのか、と考えさせられます。

改めて気づいたこと ー 行動経済学は好物

NewsPicksの記事を読み、ここで改めてエントリーするプロセスを通じて気づいたことですが、自分は行動経済学のトピックスが好物だということです。

以前にもアンカリングに関して記事を書いています。

過去に読んだ「投資で一番大切な20の教え(ハワード・マークス著)」においても次のように語られていることから、行動経済学(心理学)と投資の相性はよいのでしょう。

投資の世界で最も重要な学問は会計学でも経済学でもなく、心理学である。

投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
ハワード・マークス
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 1,673

最近、Kindleアプリを久しぶりに稼働させていたところ、過去の自分が購入したまま放置していた行動経済学の本がありました。

Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth and Happiness
Richard H Thaler Cass R Sunstein
Penguin
売り上げランキング: 6,061

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする