〈銘柄分析〉ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、ヘルスケア業界のオールマイティプレイヤー

こんばんは、こばいんです。

先日自分のポートフォリオを記事にしましたが、それを構成する個別銘柄について改めて振り返るということで銘柄リサーチをしようと思います。
率直に言って、すでに他の方のブログ(たぱぞうの米国株投資GrowRichSlowlyほか)に十分すぎるほどの情報があります。しかしながら、それだとついつい受け身がちになってしまうので、自ら調べアウトプットすることで理解を深めたいという狙いでやりたいと思います。

その栄えある一発目はJNJことジョンソン・エンド・ジョンソンです。

(面白味がない?そういわれると元も子もありませんがご容赦ください笑)

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、シーゲル本でも言及されるヘルスケアセクターの中でも(配当利回りは低いですが)最優秀の株の一つであり、(私のような)初心者向けの株と言えるでしょう。

Johnson and Johnson 101

ジョンソン・エンド・ジョンソン(ティッカー:JNJ)は、ヘルスケアに関する製品やサービスを家庭用から医療用まで幅広く提供する多国籍企業です。日本ではバンドエイド(ばんそうこう)やリステリン(マウスウォッシュ)、アキュビュー(コンタクトレンズ)あたりが有名ですよね。

同社の事業は大きく分けて、以下に示す3つの柱から成り立っています。

  • Consumer(一般のお客様向け)
  • Pharmaceutical(医療用医薬品)
  • Medical Devices(医療機器)

下記インフォグラフィックスなどを見るとわかりますが、割合的には上から順に1:3:2という具合でバランスよく事業ポートフォリオが組まれていますね。一般消費者である我々としてはConsumer部門の印象が強いですが、医療分野の方でより大きく稼いでいます。

(Source:Johnson and Johnson IR)

また、地理的な売り上げ構成を眺めますと、下表からもわかる通りアメリカを中心に世界各国に展開しているグローバル企業であることがうかがえます。

(Source:Johnson and Johnson IR)

Our Credo(我が信条)

ここから、株式データに関する中身へ展開するのでもよかったのですが、ジョンソン・エンド・ジョンソンを語るうえでそのコアバリューとして知られているOur Credo(クレド:信条)について触れないわけにはいかないと思います。 クレドとは、ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する言葉のようでして、ジョンソン・エンド・ジョンソンが事業を展開するにあたり核としている部分となります。

本家のOur Credoを眺めてみますと、ジョンソン・エンド・ジョンソンは大きく分けて、4つの責任を負っていると言っています。それは具体的には以下の通りです。

  1. ジョンソン・エンド・ジョンソンの製品およびサービスを利用するすべてのユーザー(医師、看護師、患者、母親、父親、…)
  2. 世界中で働く全社員
  3. 我々が働き暮らす地域社会や世界中のコミュニティ
  4. 会社の株主

いわゆるステークホルダーを意識した事業の展開をジョンソン・エンド・ジョンソンはこのCredoに織り込んでいるわけです。これが制定されたのが1943年と、今(執筆時点:2018年)から75年前になります。当時CSRなんて言葉があったかどうか定かではありませんが、今も通ずる価値観だと思います。

過去に本当に偶然ですが、現CEOであるアレックスゴースキー氏の講演を聴く機会がありました。細かい話はもう覚えておりませんが、それでも彼が最初に発したワードはこのCredoだったことは記憶にあります。それだけ、この価値観が重要視されていることがわかります。

そして、4つの柱の中に株主が入っていることは見逃してはなりません。株主への還元もしっかりと組み込まれてるが故に、50年以上にわたる増配や着実に株価を上げることができているのでしょう。

さらに、本家のIRサイトに行きますと配当ヒストリーだったり投資シミュレータで遊ぶことができます。特に後者は「○○年にJNJ○○株を購入していたらどれだけのリターンを生み出しているか教えてくれます。このあたりからも株主を重視するジョンソン・エンド・ジョンソンの姿勢が伺えることでしょう。

株式基本データ

ティッカー:JNJ

本社:アメリカ

設立:1887年

セクター:ヘルスケア

上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場

バリュエーション

(以下は2018/4/12時点)

予想PER:275.8(※)

PBR:5.8

配当利回り:2.59%

(以下は2017/12時点)

ROA:0.87 ←12.05(2016/12時点)

ROE:1.99 ←23.37(2016/12時点)

EPS:0.47 ← 5.93(2016/12時点)

2017年度の純利益が税制改革関連費の影響等のため大きく落ち込んでいるため、※のPERが異常なほど高くなっていたり、ROA/ROE/EPSは逆に低くなっており正直あまり参考になりません(前年度までの数字を見ておいた方がもっと参考になるかと思い、記載しています)。

売り上げと利益

(Source:Morning Star)

売り上げは概ね緩やかな右肩上がりの傾向を示しており、純利益についても多少変動があれども非常に安定しています。また、10年前に20%ほどであった営業利益率は30%近くまで上昇しています。2017年度に純利益や営業利益率が落ちているのは税制改革関連費の影響によるところが大きく、あくまで事業としては順調と捉えることができるでしょう。

ここからだけでも、ジョンソン・エンド・ジョンソンが成熟しながらも着実に業績を上げている企業という人気の背景がうかがえます。

一株当たりの利益と資本

(Source:Morning Star)

EPSについても例の2017年度は除いてみますとゆるやかに成長させていることがわかります。また、BPSはこの10年で15ドルから27ドルを超える水準まで上昇しており、安定性を着実に積み上げていることがうかがえます。

配当と配当性向

(Source:Morning Star)

まず、配当ですが、なんともきれいな右肩上がりでしょう!さすが連続増配が50年を超える誇るべき配当王銘柄ですね。また、配当性向についても40%から60%前後でまだ余力があるといえます。この10年間で見ると配当は2倍となりましたが、配当性向が同じように2倍とはなっていません。これは、それを下支えする好調な売り上げならびに利益があるからこそですね。

キャッシュフロー

(Source:Morning Star)

フリーキャッシュフロー(Free Cash Flow)ですが、本当に安定的な推移をしていることが見て取れます。ヘルスケア分野では研究開発は不可避ですので、それなりの投資支出(Capital Spending)が発生していますが、それを補って余りある営業キャッシュフロー(Operating Cash Flow)があるので、フリーキャッシュフローの着実な増加につなげられているのでしょう。

株価推移

(Source:Yahoo! Finance)

チャートを載せます。きれいな右肩上がりを示しています。特に2017年後半には$150に近づく勢いでしたが、現在は$130あたりで落ち着いています。

株価が上がり続けていたためになかなか手が出しづらかったのですが、今年の1月をピークに下降トレンドとなり、その頃に1株135ドルあたりで購入しました。

最後に

今後も安定して伸びるであろうヘルスケア市場において燦然と輝くジョンソン・エンド・ジョンソン。これを持っておけば間違いない、は言い過ぎでしょうが、これからも長くお付き合いしたい銘柄です。

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