<銘柄分析>ゼネラルミルズ(GIS)~、食品業界の大手

こんばんは、こばいんです。

今回の銘柄分析はゼネラルミルズです。こちらは現ポートフォリオにはない銘柄なのですが、その株価が最近低迷しており、購入検討対象として自らの勉強もかねて取り上げてみました。

食品という我々の生活に欠かせない事業を展開しており、プライベートブランド等の脅威があるものの、数々のパワーブランド展開による安定的な収益、そして高配当で報いてくれる魅力的な銘柄かと思います。

General Mills 101

ゼネラルミルズは1856年に創業の大手食品メーカーです。

以下に示す通り非常にバランスの取れた事業ポートフォリオを持ち、ややアメリカ比重が高めですがグローバルに展開している会社と言えます。

(Source:General Mills IR)

Annual Reportにゼネラルミルズの商品群がありましたので拝借しましたが、少なくとも自分はそこまで詳しくありませんでした。Super-premium ice creamとして位置づけられる、日本でもおなじみのハーゲンダッツくらいが正直なところです。あと、ハウス食品が販売しているとんがりコーンもゼネラルミルズとの技術連携で生まれた商品になります。

(Source:General Mills IR)

上でも触れたとおり、幅広く食品カテゴリーを展開しているゼネラルミルズですが、その中の一つ、ヨーグルトに関しては近年苦戦しているようです。Forbesの記事にもありましたが、ヨーグルトカテゴリーでマーケットリーダーとなっていたゼネラルミルズの主力Yoplaitが後発のChobaniにすっかり逆転されてしまいました。普段ヨーグルトを食べないので詳しくないのですが、時代の変化等もありChobaniはギリシャヨーグルトの流れを作り上げて勢いを伸ばしていったところでしょうか。ゼネラルミルズもまだファイトすべくOuiというフレンチスタイルのヨーグルトを出したり、消費が伸びている中国への展開で挽回しようとしているようです。

また、2018年2月にペットフードに参戦すべくBlue Buffaloの買収を発表しています。米国での市場規模は300億ドルで年平均成長率(CAGR)は5%前後で推定されています。新たな事業ポートフォリオは以下のようになる見込みです。

(Source:General Mills IR)

後に触れますが、比較的安定している事業ですが、近年のゼネラルミルズの売上は緩やかに落ちていることもあり、いかにして効率的にこれらのブランドを切り盛りしていくかが、今後のゼネラルミルズの課題になるかと思います。

最近はプライベートブランドが普及しており、食品メーカーの脅威となっているのを体感しますが(自分もスーパーで利用していますので)、ある程度のブランドパワーを持つ商品はそれなりに耐性があるのではないかと個人的には思います。

  • Cheerios(古き良きシリアル)
  • Natural Valley(100パーセント天然原料から作るシリアルバー)
  • Old El Paso(2001年に買収。タコスやトルティーヤなど、メキシコ料理に使うもの)
  • Haagen-Dazs(2001年に買収。日本でもおなじみプレミアムアイスクリーム)
  • Yoki(2012年に買収。ブラジルの食品メーカー)
  • Annie(2014年に買収。オーガニック食品を展開)

上はさっと調べたいくつかのブランドの情報ですが、自社開発もあれば先述のBlue Buffaloに代表されるように、パワーブランド買収による事業展開も行っています。ですので、パワーブランド買収を今後も継続しつつ、コアとなるブランドへの選択と集中などによって利益率を改善していけるかどうかが注目されます。

株式基本データ

ティッカー:GIS

本社:アメリカ・ミネソタ州ゴールデンバレー

セクター:生活必需品(食品)

設立:1856年

上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場

バリュエーション

(以下は2018/4/19時点)

PER:11.91

PBR:5.11

配当利回り:4.36%

(以下は2017/05時点)

ROA:7.62%

ROE:35.81%

EPS:2.77ドル

売り上げと利益

(Source:Morning Star)

売上は横ばい傾向、悪く言えば直近数年間では漸減傾向を示しています。営業利益率については10の後半パーセントとなっており、同業のKelloggやNestleが10%前後という数字である点からすると良いと捉えることができます。

懸念材料としては、今後の売上でしょうか。参入障壁が高いわけではなく、また最近ではプライベートブランドなどの普及によってシェアを奪われる脅威には今後も晒されることでしょう。うまく事業再編等を通じてしっかりと売上ならびに利益を上げられる事業ポートフォリオの形成が求められています。

EPSとBPS

(Source:Morning Star)

EPSは直近で2.77ドルと過去最高レベルを記録しています。特に、自社株買いを積極的に行っている印象があり、2013年から2017年にわたり1割近く減らしています。

配当と配当性向

(Source:Morning Star)

ここ10年では増配を繰り返し、右肩上がりの推移となっています。それに呼応するかのごとく、配当性向も上昇しており70%近辺まで来ています。昨今の事業成績も併せて考えると増配ペースはより緩やかになると考えられ、ダウンサイドを考えると減配リスクも否定できないです。しかしながら、過去100年以上も減配せずに配当を出してきた由緒ある会社で株主重視の姿勢は今後も続けてくれるものと捉えています。

キャッシュフロー

(Source:Morning Star)

フリーキャッシュフローは比較的安定しているでしょうか。投資キャッシュフローが毎年一定額のように見受けられるので、いかに本業で営業キャッシュフローを稼げるかが全てでしょう。厳しく見ればここ5年で営業キャッシュフローならびにフリーキャッシュフローは少しずつ下げているように見受けられますので、投資するにあたっては懸念材料になるでしょうか。

株価推移

(Source:Yahoo! Finance)

一時期は70ドルを超す値を示していましたが、ここ1年ほどでがっつり下げていますね。現時点では45ドル前後となっています。

比較的安定した事業であるにもかかわらず、ここまで下げてしまったのは他と比べてゼネラルミルズに魅力がなくなってしまったのか、それとも投資家が過剰に反応した結果なのか。個人的には妙味がありそうな感じですが、引き続き考察していきたいところです。

最後に

数々のパワーブランドを持つ食品業界の大手、ゼネラルミルズを調べました。

バランスよく展開している事業ポートフォリオ、100年以上継続的に配当を出す株主還元への姿勢、さらには落ちている株価、あたりに着目しつつ引き続き購入の検討をしていきたいところです。

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