フィアット・クライスラーへの投資に関して(パブライの見解+α)

こんばんは、こばいんです。

前回の記事でパブライのポートフォリオ構成について目を通しましたが、そこでも示しているように、とある銘柄への集中投資が目を引きます(2018年6月30日現在)。

そう、フィアット・クライスラー(Fiat Chrysler Automobiles<FCAU>)です。

(ちなみに、友人であるガイ・スピアも同銘柄を保有しています)

今回の記事では、前の記事と同じインタビュー@Forbesのなかでパブライのフィアット・クライスラー(FCAU)への投資に関する内容がありましたので、それを掻い摘んでみようかと思います。

FCAUについて

とは言ってもいきなりインタビュー内容に入る前に簡単に触れておきます。

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCAU)は、自動車の製造・販売会社を傘下に持つ持株会社であり、世界140ヶ国以上に、14のブランドを届ける自動車のグローバル企業です。

一時期は自動車産業のビッグ3とも言われたアメリカの自動車会社であるクライスラーが10年前の米国を中心とした金融危機において経営破綻に陥り、イタリアの自動車メーカーであったフィアットが資本参加しました。その後、フィアットがクライスラーの株式を買収し完全子会社化して現在のフィアット・クライスラー・オートモービルズへと至っています。

ゆえに、イタリア・アメリカという2つの柱を軸にブランド展開がなされています。アルファロメオ・マセラティ、さらにはジープなどは耳にしたことあるのではないでしょうか。

  • イタリア
    • フィアット
    • アルファロメオ
    • アバルト
    • ランチア
    • マセラティ
  • アメリカ
    • クライスラー
    • ジープ
    • ダッジ
    • ラム・トラックス

さらに、部品部門も抱えており、その裾野は多岐にわたります。

株式銘柄という観点で言いますと、いわゆる景気循環株で、保有するにしても私が保有している他の銘柄(高配当優良株)と比べるとスパイス強めの印象です。

なお、事業の細かい中身に関しては、最近よく閲覧しているブログ「バリュー株投資 安全域を保つ」のなかにフィアット・クライスラーの記事がありますので、そちらが参考になります(シリーズ物でまだ連載中です)。

パブライによるFCAUの振り返り

さて、パブライのインタビューについてですが、パブライがFCAUを保有するようになって6年近く経っており、2012年頃の株価が3ドル前後でしたから現在に至るまでで7~8倍のリターンをもたらしています。

なお、DATAROMAを見ると、FCAUの表示が現れ始めるのは2014年頃であり、上の内容とやや異なりますが、いずれにせよ大きなリターンを達成していることは確かでしょう。

(出典:Yahoo! Finance)

フィアット・クライスラーで興味深い点として、同社が将来の利益・キャッシュフローの推定値を提供している点にあるとパブライは語っています。

2014-2018 Business Planと呼ばれる資料のことを指している理解でおりますが、2014年に発表されたBusiness Planにおいては、2018年のEPS(1株あたり利益)が5ドルほどになると発表していました。

2014年当時の株価が5ドルであり、仮に2018年も株価に変動がないとすればPER(株価収益率)を計算すると驚きの1という数値になります。ちなみに、現在のS&P 500のPERが約25、また自動車業界のPERはこちらによれば約15といったところで、PER1というのは割安だなと感じさせるものがあります。

もちろんPERだけで判断するのは危険であり、事業や財務状況等のチェックは必要でしょう。

FCAUへの今後について

そして、上記で登場したフィアット・クライスラーのBusiness Planですが、実は今年になって新たな5カ年計画が発表されています。

2018-2022 Business Plan

先と同様に計画最終年である2022年のEPS予想値(6.9~8.5ドル)に対して、現在の株価が16ドル前後ですので、PERで換算するとと約2~2.5ほどとなります。

パブライの語るところによれば、2022年にフィアット・クライスラーがPER2~2.5でトレードされるとは考え難く、より高いPERに達するであろうことから今後も保有する方向でいるようです。

ちなみに、上記のEPS予想値の真ん中7.7ドルをベースに2022年におけるいくつかのPER水準におけるFCAU株価は次のようになります。

PER 予想株価(2022年)
5 38.7ドル
10 77.0ドル
15 115.5ドル

自動車業界の平均PERが15であるからそこまでを設けましたが、PER5と低く見積もってもそれなりのリターンをもたらしてくれる計算になります。

まあ、机上の計算なのであくまで参考ですが、、、

FCAUへの投資

FCAUへの投資にまつわるパブライの見解を綴ってきましたが、パクリ投資で私自身もフィアット・クライスラーへの投資をはじめてみました。

金融資産5%超ほどポジションを取りましたが、買い付け直後にこれまでのフィアット・クライスラーの陣頭指揮を取ってきたセルジオ・マルキオンネ前CEO逝去のニュースを受けて株価急落するなど、なかなかに厳しい船出です。

不安材料という点ではパッと思いつくだけでも下記のとおり挙げられます。

  • 名指揮官亡き後の経営
  • 不安定なイタリア政治・財政
  • 循環株・自動車株

さらに下落して12ドル前後まで来るようでしたら買い増そうかと思いますが、しばらくはこのまま付き合っていきたいと思います。

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