「ダンドー」を読んで「コインの表なら勝ち、裏でも負けは小さい」を知る

こんばんは、こばいんです。

バリュー投資家ガイ・スピアについて、集中的に投稿しました。

その流れを受けて別の投資家へバトンタッチさせたいと思います。誰かといえば、ガイ・スピアのエピソードにも度々登場する人物であるモニッシュ・パブライ(Mohnish Pabrai)です。

モニッシュ・パブライもガイ・スピア同様、ウォーレン・バフェットに大きな影響を受けて、彼のクローンとなるべくその投資手法を自らのものとし、今では次代のウォーレン・バフェットとも呼称されています(本人が望んでいるかどうかはともかく)。

そんな彼の投資に対する考え方が詰まった本「ダンドー」(原題:Dhandho Investing)を今回は取り上げます。

※単行本で購入しようとする場合、中古で高額となっています。Kindleの方がおトクです。

モニッシュ・パブライとは

インドのムンバイ生まれのモニッシュ・パブライはアメリカのクレムゾン大学を卒業後、キャリア向け通信機器世界大手であるテラブス社(Tellabs)で数年ほど働きます。その後、トランステックというITコンサルタント会社を起業します。

その事業を売却後、1999年に過去のバフェットパートナーシップの原型をモデルにしたパブライ・インベストメント・ファンドを創立します。パブライファンドは創立以後28%超の素晴らしい年率リターンを上げてきました。粗い計算ですが、10年間このパフォーマンスを維持すれば元手の10倍を超える結果が得られます。

パブライといえば、「次代のウォーレン・バフェット」や「ウォーレン・バフェットのクローン」と呼ばれることからも分かる通り、自他ともに認める熱心なバフェット信者です。

2004年に米経済誌フォーブスにバフェット信者の一人として紹介され、2007年にはウォーレン・バフェットと会食する権利を友人であるガイ・スピアと共同で手に入れたことでも有名です。

あまり表に出てこない方のようですが、彼のインタビュー等をポッドキャストで聞いたので、別の記事でもう少し踏み込んでみたいと思います。

本の感想

さて、モニッシュ・パブライが著した「ダンドー」について触れます。

結論から言えば、投資に限らずビジネス全般でリスクを最小にしながらリターンを最大にする方法として、彼の提唱するダンドー方式を述べています。

なお、ダンドー(Dhandho)は、グジャラート語です(グジャラート州はインド北西部に位置し、あのマハトマ・ガンジーの出身地だそうです)。そして、「Dhan」の語源はサンスクリクト語の「Dhana」(富)を意味し、ダンドーはそこから発展して「リスクをほとんどとらずに富を創造 しようとする努力と挑戦」というふうに解釈されます。

本の構成としては、序盤に彼が言うところのダンドー方式で低リスクで高リターンを達成してきた人々(インド人+α)の具体例があり、そこから彼の提唱する9つのダンドーフレームワークが紹介されています。

  1. 既存ビジネスの購入に絞る
  2. 変化が大変緩やかな業界のシンプルなビジネスを購入する
  3. 行き詰まった業界の、行き詰まったビジネスを購入する
  4. 競争上の優位性を保てるビジネスを購入するー堀
  5. オッズがあなたにとって圧倒的に有利なときには大きく賭ける
  6. 裁定取引に注目する
  7. 潜在的な本質価値よりも大幅に割り引かれた価格でビジネスを購入する
  8. 低リスクで不確実性の高いビジネスを探すべきである
  9. 革新者よりも成功者に倣ったほうが良い

彼自身も認めているとおり、ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガーが彼の投資スタイルに大きく影響を与えています(本書において彼らのコメントが多く引用されていることからも伺えます)。

1・2番目あたりは自身が理解できない取引には手を出さないというバフェットのリスクマネジメントの考え方が反映されています(さて私はどうだろうか…汗)。

4番目はまさに堀(Moat)ですし、7番目のバフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムが言うところの安全域の内容だと理解できます。

個人的には8番目の話は興味深かったです。読んでいる最初は(今も?)私もリスクと不確実性は混同しがちなのですが、低リスクと高い不確実性は素敵な組み合わせとなり得る話は読み応えがありました。

最後に

ガイ・スピアから続いてバリュー投資家であるモニッシュ・パブライとその著書である「ダンドー」を紹介しました。

その著作からは彼の投資のモットーである「最小のリスクで最大の利益を求めること」というシンプルな主張を懇切丁寧に説いてくれています。また時間をあけて読み直したいです。

今後、本書や彼のインタビューなどからもう少し掘り下げて行きたいと思いますが、私の好きなパブライの決め台詞で締めたいと思います。

“Heads, I win; tails, I don’t lose much.”

「コインの表なら勝ち、裏でも負けは小さい」

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