〈書評〉バカでも稼げる「米国株」高配当投資

こんにちは、こばいんです。

前回のエントリーに続き、GW中に積読をまた一つ消化できたのでその書評です。

今回は、日本一アンチの多い「米国株」ブロガーと言われるバフェット太郎さんの「バカでも稼げる『米国株』高配当投資」です。

バカでも稼げる 「米国株」高配当投資
バフェット太郎
ぱる出版
売り上げランキング: 138

シーゲル本に影響を受けた米国株配当再投資を実践されている方々のなかでもとりわけ有名なブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ(米国株配当再投資戦略)」のエッセンスが詰まった一冊です。

氏のキレのある語り口で好みは分かれるのかもしれませんが、配当再投資を学びたい人はもちろん、実践者においてもバフェット太郎流のマネーマシン作成方法は参考になる点が多く、個人的には良著と思います。

バフェット太郎とは

バフェット太郎氏は米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ(米国株配当再投資戦略)」の管理人で、その運用資産は執筆時点で5,000万円程とのことです(私のそれとは天と地ほどの差があります)。

※氏の最新運用状況はこちらから見られます。

”日本一アンチの多い”という枕詞にもあるとおり、ブログの語り口は少々クセが強く、「クソダサい」などの煽り文句が散りばめられています。「ザコ」「マヌケ」「脱糞」などの刺激的な言葉の羅列はもちろん、ところどころにあらわれる数々のw(草)など、そのキレのある語り口は紙面上でも遺憾なく発揮されています。投資方針の違いもそうですが、このあたりがアンチを作り上げているのでしょうか。

ですが、個人的にはよくそんなフレーズ思いつくなと感じさせることが多く、

「米国株なんてスタバでフラペチーノ飲むくらい簡単」

といった面白フレーズ、自分ではとてもじゃないが考えつかないです。

そして、いつも気になるのが月50万円ほど入金するその財力です。バフェット太郎氏おそるべし!

感想 ~前半はシーゲル流の復習、後半のマネーマシン作成方法は参考になる~

一文でまとめると「シーゲル本の内容を再学習しつつバフェット太郎流のマネーマシン作成方法を勉強する」という内容で、個人的にはマネーマシン作りは参考になる点が多かったです。

前半はシーゲル博士の「株式投資の未来」(通称:シーゲル本)をバフェット太郎氏の語り口でおさらいするような印象でした。

債権よりは株式、日本株よりは米国株、という流れで話を展開し、投資界の多くの賢者が推奨するようにパッシブ運用(インデックスやETFへの投資)を一つのオプションとして提案します。そこから、より高いパフォーマンスを期待できる方法として配当再投資が登場します。このあたりはシーゲル本と似ています。

後半にその具体的なマネーマシン作成方法について、バフェット太郎氏のやり方が紹介されており、その中でも個人的に刺さったポイントを以下に列記します。

  1. 銘柄数の絞り込み(8~16銘柄)
  2. 景気循環別(回復、好況、後退、不況)に銘柄数の絞り込み
  3. 定期的な組み入れ比率最低銘柄の買い増し

もちろん詳細は書籍に譲りますが、上記ポイントに対して思ったことを記したいと思います。

銘柄数の絞り込み(8~16銘柄)

やはり個人で堅実に運用・管理できる数は限られているわけで8~16銘柄がバフェット太郎氏の言うところの最適数であり、実際に氏は10銘柄で構成しています。

自分は運用額は少ないものの個別銘柄数が10を超えていることもあり、新規購入したい銘柄はあるものの、拡充路線は抑えめにして買い増しを主力に置くべきかと考えさせられます。

景気循環別(回復、好況、後退、不況)に銘柄数の絞り込み

景気循環別については、先日記事にした「億万長者の黄金律」に登場する投資家の中でもピーター・リンチ氏の手法に近いところがあると感じています(記事の中では触れていませんが…)。

自分のポートフォリオは結果論として景気循環別に分散されていますが、具体的に配分数を定めているわけではないので、この点は今後見直していきたいところです。

あと、似たり寄ったりの銘柄になることを恥ずべきでないと励ましています。個人的に「似てるなー」とか「少しオリジナリティ出したいな」という天邪鬼的な感情がないことは否めず、実際その思いで購入した銘柄もあるので、個人的には反省ものです。恥じずに買い増しですね!

定期的な組み入れ比率最低銘柄の買い増し

この点が一番刺さりました。

バフェット太郎氏は、買い増しを非常に機械的に行っており、「毎月最後の金曜日に組み入れ比率最低銘柄に5,000ドル入金する」というシンプルな方法で買い増しています。氏曰く、長期的に購入タイミングがパフォーマンスに与える影響はほとんどなく、これを愚直に続けることが大事なわけです。まあ、それがまさに言うは易く行うは難しなのですが…

結構「えいや!」で購入してしまっている自分としては、ここは十分に見直すべき余地があると感じました。

どうしても「安く買って高く売る」ことができればと思ってしまうわけですが、そのような感情や底値で買いたい思いをどこか脇に置いて、

素晴らしい企業の株をそこそこの値段で買うように努めてください

くらいの気構えで機械的に資産を構築するのが良いのかもしれません。うんうん唸る時間も減って時間の節約になりますね。

荒れるAmazonレビュー

個人的には良著と言えるバフェット太郎氏の本ですが、本記事執筆時点のAmazon上のレビューを見ますと結構意見が分かれています。それもキレイな谷型の両極端ぶりです。

(Amazon.co.jp)

しかし、そのうち”Amazonで購入”にレビュアーを絞ると高評価で平均4.5星くらいでした。”Amazonで購入”以外のレビュアーがすべてこの本を読んだうえで評価を下しているのかわかりませんが、少なくとも買って読んだ人の一部にとっては高評価ということでしょうか。

まあ、私もどちらかというとバフェット太郎氏寄りのポジショントークとなっているのかもしれませんが、投資に唯一解はないと思いますし、人それぞれ好きな方法でやればいいのかなと考えています。

おかしいかもしれませんが、全員がこの手法に飛び付いたらそれはそれで恐いですしね。

おわりに

過去に読んだシーゲル本に刺激を受けて少しずつ進めてきた「米国株」配当再投資ですが、それを圧倒的な規模で推進するバフェット太郎氏の本を紹介しました。

配当再投資の良さを再認識できるとともに、マネーマシンの作り方は具体的かつ再現性が高いので、クソダサイ投資家の要素がある自分としては採り入れたいと思う点が多かったです。

このように全体的には色々と気づかされる点も多く高評価なのですが、強いて苦言を呈するのであれば、長期保有を謳っているものの、氏がこの投資手法を始めてまだ3年ほどしか経っておらず、まだ長期投資としてのリターンを明らかにできていないところでしょうか。ただし、これはもうしょうがないですよね。

今後明らかしてくれることを期待するとともに、引き続きフォローしていこうと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする